VSCode の Python 構文チェックで、ある時から急に見慣れないメッセージが増えたら、それは Pylint のオプション設定が原因かもしれない。
対象
- Python の構文チェックに Pylint を使っている (VSCode のデフォルト)
- 構文チェックで、以前は出なかった問題(警告, ヒント)が表示される
- Pylint のオプションを設定したことがある
原因
VSCode では、pylintrc
ファイルまたは設定 UI から Python › Linting: Pylint Args
で Pylint 実行時のオプションを指定できる。これらは特定の警告を無効化したいときに便利だ。
しかしながら Pylint のオプションを指定すると、デフォルトで有効な Pylint Use Minimal Checkers
が強制的に無効化されてしまう。
この挙動は、双方のオプション同士の衝突を避けるためだと思われるが、なかなか不便だ。それならその可能性を指摘してくれるだけでいいのに…という感じがしないでもない。
対処法
Pylint Use Minimal Checkers
の環境を取り戻すには、自動設定されていた Pylint のオプションを手動で設定(Ctrl+,
)の Pylint Args
(または pylintrc
ファイル) に追加する。
追加するオプションは、下記の通り。
--disable=all
--enable=F,E,unreachable,duplicate-key,unnecessary-semicolon,global-variable-not-assigned,unused-variable,binary-op-exception,bad-format-string,anomalous-backslash-in-string,bad-open-mode
なお、これらのオプションの具体的な意味は、VSCode 公式サイトに記載されている。
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