f 文字列 ― 文字列への変数の埋め込み 1 (Python 3)

2021-12-19

#Python3 #基本解説 文字列

Python 3 には、文字列に変数や定数の値を埋め込む方法がいくつかあります。
それぞれの長所や基本的な使い方を、今回の f 文字列から複数回に分けて順にご紹介します。

f 文字列 (f-string)

''"" などの引用符で囲って文字列を定義する場面で、次のように引用符の直前に f を付けると、オブジェクト (変数や定数など) と式を埋め込むことができる f 文字列になります。
埋め込むオブジェクトは波括弧 {} で囲って指定します。

f 文字列 (フォーマット済み文字列リテラル) は Python 3.6 で導入されて以降、最も一般的で便利な方法です。
シンプルな表記法ですが非常に柔軟かつ強力で、様々な機能があります。

基本的な機能

f 文字列の基本的な機能を例示します。

なお書式指定文字列の文法は Python 公式ドキュメントに記載されています。

関数やメソッドの埋め込み

関数やメソッドの結果は、一旦変数に入れなくても直接埋め込むことができます。
リストの内容を連結表示するなど、簡単な処理を埋め込むときに便利です。

この例のように f 文字列の引用符とは異なる引用符を使えば、{} 内に文字列リテラルを埋め込むことも可能です。

三重引用符文字列

三重引用符を使った文字列リテラルも f 文字列にできます。

但し、docstring (ドキュメンテーション文字列) には使えませんので、その点だけご注意ください。

文字 { 及び } のエスケープ

f 文字列の中に波括弧 { または } 自体を記述したいときは、それぞれを二重にしてエスケープします。

以上、簡単にですが解説させて頂きました。

f 文字列には他にも様々な機能があります。詳細は公式ドキュメントをご参照ください。

※ Python 3.8 で動作確認。

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